2008年4月18日

水口さん初の試み/耕さないでナスを植え付け

稲作の名人・水口さんは、どうしたら皆さんにおいしい安全な野菜・お米をお届けできるか、常に考えて工夫しています。

 今回は、耕さない田んぼでの稲作りからヒントを得て、耕さない畑でナスを育ててみようと思い立ったのです。耕さないと、土が固く、植物は簡単には根がはれません。頑張って根を太くし、頑丈になれば土に入っていくことができるのです。

 ですから、根っこは大きくなり、茎も頑丈になり、結果、野生的なナスができる、はずです。

 筋書き通りに行くのか、ともかくやってみたのです。4月16日にうかがったとき、ナスはかなり大きくなり、花が咲いて、実をつけ始めていました。奥さんが大きな一つをもぎって、塩もみしただけで出してくれましたが、とても歯ごたえがあり、香りもよく、おいしいナスそのものでした。

 ああ、出荷が待ち遠しい。あと1週間後くらいからお店に届くかもしれません。お早目のご予約がいいかも。

2008年3月16日

今年も郡山の田んぼで白鳥のお別れ会

今年は、例年になく暖かかったので、白鳥は少し早めに帰り始めたようです。例年、1箇所に150羽ほどいるのですが、今年は50〜60羽ほどになっていました。

 田んぼの水を抜いて、白鳥が飛立つのを促すだけですが、2〜3日中に水が引き、そうするとそろそろ帰ろうかと、白鳥たちはシベリアに向けて飛び立つのだそうです。

 白鳥が飛立つと、いよいよ稲作の準備に入ります。白鳥に削られたあぜを補強したり、田んぼ全体にできた高低差をならしたりと、田んぼの修復作業が始まるのです。

 当日は、そのきっかけをつくるのが目的でしたが、田んぼでのセレモニー?が終わると、中村さんの奥さん手作りの料理で、お腹を満たしました。

 フキノトウのてんぷらや、菜花と梅をまぜたおむすびが、春を感じさせてくれたし、あんこが中に入っただし巻き風のあんころもちは大の人気でした。

 昨年はじめた白鳥とのお別れ会をきっかけに、中村さんは田んぼの準備を例年より早く始めることができ、昨年は今までにない稲作に成功しました。

近所の人は「今年はあれほどひどかった草がないね。除草剤でもまいたのかね」といわせるほど、ぼうぼう草だらけだった田んぼがうそみたいに、草が影を潜め、立派な稲が育ったのでした。

「去年がたまたま偶然だった、といわれないように、今年、きちんと稲を育てなくちゃならん」と、中村さんは気を引き締めて、参加者に誓うのでした。

 今年の成功を祈って、白鳥さん、中村さんとお別れしてきました。きっと今年も成功するよ、と思い、祈りながら、、、、。

2008年1月28日

稲作の準備、田んぼ整備始まる

田んぼだよりをしばらく休んでいました。秋の稲刈り後の田んぼは、ひっそりと春を待っている状態でしたので、遠ざかっていました。

しかし、年が明けて、いよいよ2008年産のお米づくりへ、準備開始です。四季旬菜館と連携しているメダカのがっこうが広げようとしている自然耕田は、除草剤を一切使わないので、けっこう田んぼの草に悩まされます。

そこで、1月19,20日には、全国から有機農法の農家が集まり、草対策の勉強会・田の草フォーラムを開きました。北海道から四国まで、津々浦々から103名の参加者が集まり、熱い勉強会となりました。

このフォーラムで発表された草対策のうちから、3っを選び、千葉県香取市の椿農場で実験することにしました。一つは、「冬・草・田んぼ」です。冬の間、田んぼにできるだけ草を生えさせるのです。こうすると、田植え後は夏草があまり生えないというのです。

もちろん、田植え前には刈り取ってしまうのですが、どうにかして田の草をはやさないようにしたい農家にとって、冬草とはいえ田んぼに生やすのは抵抗があるはずです。

1枚の田んぼで、その冬・草・田んぼにするため、排水をよくし、乾かしたいので、地中に穴あきパイプの暗渠を敷く工事をしました。(写真)

二つ目は、「秋代かき・冬・水・田んぼ」です。すでに早春に入っておりますが、一応浅く代かきをして水を張り、冬・水・田んぼにして、田植えに備えます。

3つ目は、2回代かきです。これは田植え2ヶ月前辺りで1回代かきし、その後、浅水で草をはやさせます。そして、田植え直前に、芽が出ている草を引っかくのです。

という3っの草対策を、椿農場で実験します。この土地でどんな方法が効果的か、確かめたいのです。この結果は、いずれお伝えします。

2007年10月15日

稲刈り終了、まこもの収穫へ

稲刈りは、東北の郡山、岩手県の江刺を除いて、無事終了しました。7月の日照不足がありましたが、8月に強烈な日差しが戻り、台風被害も少なく、今年はまずまずの収穫でした。

 四季旬采館には、千葉県香取市の椿農場、栃木県大田原市の水口農場からすでに美味しい新米が入荷されています。ともに「うまい米が収穫できたよ」と、自信たっぷりのお二人です。

 10月13日(土)は、旧佐原市恒例の秋祭りが行われ、十数台の山車が町を練り歩きましたが、椿さん水口さんご夫妻がそろって祭り見物に出かけ、収穫の疲れを癒したのでした。

 ところで、水口さんは、今年、休耕田を利用してマコモを育てましたが、半反歩ほどの田んぼは、まるでジャングルのように生い茂りました。先週末は3回目の収穫をやりましたが、とり切れないほどのマコモが収穫できました。(写真)

 人間の背丈の倍ほどに成長したマコモの葉は、乾燥させて刻み、マコモ茶として美味しく飲めます。水を浄化するマコモは、人の血液をサラサラにする効用があるといわれています。

 また、根っこの方に生まれるトウモロコシ風のマコモダケは、生でも甘くて美味しい食材です。山うどのような食感で、酢味噌や辛し和えで美味しく食べられます。刻んできんぴら炒めもばっちりです。

 しかし、もっともシンプルで、甘みを味わえるのは、比較的小さなマコモダケのお刺身です。スライスしただけで、これは絶品、お勧めです。

 四季旬采館にも入荷しましたので、お試し下さい。マコモ料理を食べ、食後にマコモ茶をすすり、マコモのまくらで休む。至福の一日ですよ。

2007年9月18日

稲刈りイベント真っ最中

9月に入ると、メダカのがっこうは、各地の自然耕農家や、もてぎの棚田で、稲刈り体験イベントをやっています。

 9月8日の伊豆修善寺の水口さんの田んぼを皮切りに、先週は千葉県香取市の椿農場で、2日間に渡って稲刈りをやってきました。

 土曜日は、子供の料理教室を手がける相澤菜穂子さんグループが、子供たちとともに約40人、メダカのがっこう会員約30にんが、ともに初めての稲刈り体験をしました。稲を刈るのこぎり鎌は良く切れますが、一人のけが人もなく、7畝の田んぼをやりとげました。

 椿さんの田んぼは、この時、すべて刈り終えていて、イベントでは子供たちと一緒に稲刈りを楽しんでいました。そんな椿さんに、大仕事を終えた後の、充実した満足感が漂っていました。

 その収穫したばかりの新米が、四季旬菜館に届きました。新米の香りと甘みのある食感は、この時期でなくては味わえません。ぜひ旬の味覚をお試し下さい。

 大田原の水口さんは、椿さんより約2週間遅れて稲刈りに入りました。今がその真っ最中です。こちらも例年になく豊作で、コンバインに乗る水口さんも、いつになく元気そのものです。こちらの新米は、もう少しお待ち下さい。

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