冬も水を張ったり、米ぬかをまいたり、あるいは、発酵させた乾燥おからをまいたりと、草対策がいろいろ試されてきました。かなり効果を現してきた方法も出てきましたが、最後は、やはり手除草に頼るのです。
メダカのがっこうも、あちこちに草取り部隊を派遣し、応援して来ました。少しはお役に立てたかな、といったところです。が、実際の草取り効果より、都会から田んぼへ出かけたという行為そのものが、農家を励まし、勇気付けることになるのです。
田んぼに出かけて、現地で見つけた生きものたちの生きざまを、写真に写した何枚かをご紹介しましょう。
これは、佐渡の山本雅春さんの田んぼで見つけた、交尾中のシュレーゲルアオガエルのつがいです。まるでお母さんの背中におんぶされた子供のようですが、れっきとした男のカエルです。
山本さんの田んぼは、山間に囲まれたいかにも佐渡らしい地形で、いろいろな団体の調査対象になっています。人の優しい山本さんは、調査が終わらないから、水を落とせないとか、調査優先で、お米づくりが二の次になりがちでした。
が、本末転倒ですよといって、ようやくここにきて、お米づくりを優先するようになりました。今年は、美味しいお米が充分収穫できるのではと、期待が膨らんでいます。