お米を収穫する稲は、まさに今、開花と受粉の時期を迎えています。千葉県など早いところは、7月の後半から始まっていますが、8月の前半に開花する田んぼもかなりあります。
写真は、栃木県もてぎのメダカのがっこう分校の田んぼで、8月5日に撮ったものです。稲は、開花と同時に受粉します。一般の植物は、雄しべと雌しべが別々で、風や蜂などの昆虫によって受粉しますが、稲は同じサヤの中に双方を持っていて、開花と同時に受粉するという、珍しい習性があるのです。
白い花がつくのですが、開花は瞬時に行われるので、農家でもなかなかその瞬間を見ることはできないそうです。
この開花の時期には、稲を痛めないように、草取りなどで田んぼには極力入らないようにしています。それだけ、稲の出穂は大切な現象なのですね。
やがて穂が出揃うと、とうじゅく期間に入り、実りの秋を迎えます。今年の暑さは稲の生育によく、豊作が期待できます。